浅草三社祭 '16
5月15日、浅草三社祭最終日。
例年より一週間早い開催で、祭り日和のいい天気になった。
昼過ぎに、都営浅草線浅草駅に到着。
雷門出口は混雑するので、駒形橋出口から地上へ。
駒形堂。
ここから吾妻橋側の隅田川へ行き、あらかじめコンビニで買っておいた焼きそばとビールで、昼食。
青空の下の隅田川とスリーショットを見ながら、ゆっくりと頂く。
最初のビ-ルを空けて、浅草寺へ向かう。
仲見世方面は混雑しているので、馬道通りを歩いて二天門から境内に入る。
すでに本堂には、宮入りを待つ観客が陣取っている。
浅草神社。
本御輿は、宮出し中。
五重塔。
境内からのスカイツリー。
一通り境内を見て、この時期に必ず訪れている場所へ。
裏手から出て花やしきの前を通過。
この日最初の町御輿に遭遇。
六区を抜けて雷門通りに出てから、浅草ビューホテルの脇を行くと、丁度浅草芝崎町の町御輿が出発する所。
ここから合羽橋通りに出て北に進むと、『池波正太郎記念文庫』がある。
中には書斎が再現されていて、遺品や一連の作品に関する資料が展示されている。
僕などはまだ足元にも及ばないが、『物を書く』という事は『人間を書く』という事だから、『人間を知る』という事が何より重要だと、ここに来るたびに思う。
しばらくしてから来た道を戻る。
ホテルの正面に戻ると、先ほどの芝崎町の町御輿が来ていた。
雷門通りを渡って新仲見世に入り…。
再び馬道通りに出る。
通行が規制されているので、歩行者天国状態。
言問通りとの交差点付近にあるコンビニで、この日二本目のビールとつまみのから揚げを買って、待乳山聖天へ。
お参りをしてから、池波氏にご挨拶…。
この碑がある場所に、浅草聖天町の町会所が設けられている。
毎年、三社祭をこの地で見守っているのかと思うと、感慨深くなる。
午後三時、今年最後の町御輿が町会所を出発。
組頭の音頭で担がれていく御輿を見送りながら、一抹の寂しさを感じてしまう。
また一年、この日を待たなければならない。
そんな思いを抱きながら、スカイツリーを臨むいつもの場所へ行き…。
二本目のビールを開ける。
祭りの余韻を噛みしめながら、池波氏の言葉を頭の中で繰り返し呟く。
『未熟という事は大切なんだよ。僕だって未熟。天狗になったらおしまいだよ。』