日光・宇都宮放浪 '20 (4)
…栃木県下都賀郡壬生町は、日光西街道の宿場町であり、壬生藩の城下町でもある。
通りを北上すると、壬生宿本陣『松本家』がある。
壬生宿の名主、松本庄兵衛宅が本陣を務めていた。
壬生宿は日光へ向かう街道にあるので、幕府にとって重要な宿場だった。
それは、蘭学通りを更に北上した興光寺にも見て取れる。
三代将軍徳川家光公の遺体を日光に運ぶ途中、遺体を安置するために建立された。
この地は、松本家の隠居所があった場所だという。
滞在中、ここで通夜が営まれ、葵の紋が贈られた。
山門の屋根には葵の紋。
本堂。
本堂の屋根にも、葵の紋。
そしてこの寺には、戊辰戦争の際の安塚の戦いで戦死した新政府軍の官修墓地がある。
徳川ゆかりの寺に、新政府軍の墓地。
こうした状況が生まれた背景には、戊辰戦争が勃発した当時の壬生藩の取った立場が影響している。
その事に関しては、『壬生城址公園』の回で詳しく。
寺の裏手にある墓地にある、梅が満開。
興光寺を出て、再び蘭学通りを少し南に戻り、藩医を務めた石﨑家の角を曲がって壬生城址公園へ。
石﨑家。
大手門へ向けて歩いていく。
やがて、白壁が見えてくる。
今回の放浪旅の目的地、壬生城址公園に到着。
次回は、壬生城(壬生藩)について詳しく書く事にする…。