'19 日光・宇都宮放浪 (5・終)
…六道口から東武宇都宮駅に戻り、次に向かうのは安塚。
東武宇都宮線は、8000系から東京メトロ日比谷線直通運転用の車両を改造して投入。
8000系は、5月で廃車になった。
これで8000系に乗れる区間が、また減ってしまった。
在りし日の、東武宇都宮線8000系。
安塚は、栃木県下都賀郡壬生町の北部にあり、宇都宮市と境を接する。
この地も、戊辰戦争の際に激戦になった場所。
東武宇都宮から4つ目、10分少々で到着。
すぐそばを走る栃木街道を、約20分北上。
田んぼに面した場所に、『戊辰役戦死之墓』が建っている。
地元の有志が中心になって、旧幕府軍の戦死者を弔っている。
慶応4年(1868)4月22日未明、壬生と宇都宮を結ぶ栃木街道を押さえるために安塚に陣を張った新政府軍に対し、壬生城攻略を狙った
旧幕府軍が安塚の陣地を襲撃した。
一時は旧幕府軍が占拠したが大雨の中の戦いで疲労が著しく、安塚敗北の報を受けた新政府軍が壬生城から反撃して、旧幕府軍は姿川対岸に撤退、更に壬生城から援軍が発したとの報を受けて宇都宮城への退却を余儀なくされた。
この後、宇都宮城を奪還するために北上した新政府軍と旧幕府軍が六道口などで衝突し、結果、新政府軍が奪還に成功する。
次回は、壬生城に行ってみよう。
来た道を歩いて、一旦安塚から東武宇都宮に戻る。
土産の冷凍の宇都宮餃子を買って、栃木乗り換えの東武特急で帰還。
来年こそは、雪の日光を歩こう…。