'19 日光・宇都宮放浪(4)

…県道から路線バスに乗って、六道へ向かう。

 

六道は、宇都宮西部を通る三本の街道が交わる地点。

 

付近には、仏教の『六道』に掛けて閻魔堂がある。

 

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1868年(慶応4)4月23日、この六道口で宇都宮城を守る旧幕府軍と、宇都宮城を奪還するために北上してきた新政府軍が激戦を繰り広げた。

 

その旧幕府軍側の戦死者を弔うための墓がある。

 

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地元住民によって埋葬され、1874年に建てられた墓碑。

 

一方の新政府軍の戦死者は、近隣の寺に葬らている。

 

その寺の一つ、報恩寺。

 

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境内に入ると、大正6年に松方正義の銘が刻まれた『戊辰薩軍戦死者墓』や、薩摩・長州・大垣藩の戦死者を弔った『戦死烈士之墓』がある。

 

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ここに、『官』と『賊』の差が見える。

 

ここだけでなく、宇都宮市内には戊辰戦争関連の場所があるのだが、それらは追々見に行こう。

 

六道交差点に戻り、宇都宮駅行きのバスを待つ。

 

その間に、近くにある宇都宮女子高校の卒業生を見かける。

 

今は三月、栃木は早いが、もうそういう時期なのだ。

 

再びバスで市街に戻り、東武宇都宮駅から宇都宮線に乗る。

 

六道口の戦いに先立って激戦があった、安塚へ向かう…。