’19 日光・宇都宮放浪 (1)
…2月28日、日光巡拝に出る。
今年は2月に入ってから体調が優れず、雪が降った頃は人生初のインフルエンザになっていた。
結局、2月の最終日ま行く時間が取れなかった。
朝5時に始発電車に乗って浅草へ向かうが、東武が信号故障で不通という情報が入る。
復旧までに時間が掛かりそうなので、浅草から上野に変更してJRで向かう事にする。
5時46分の上野始発宇都宮行きに乗って、7時29分宇都宮着。
日光線に乗り換える。
日光線には、『いろは』という新車両が運行を始めている。
今回はそれに乗る事が出来れば、と思っている。
7時41分発日光行きに乗車、8時25分日光着。
日光は、本降りの雨。
雪が、全く見当たらない。
折り畳み傘を差して、輪王寺へ向かう。
最初の目標、神橋までは1.6キロ。
なだらかな坂道を、ひたすら登る。
200m先の、東武日光駅。
全く雪が無い道を、歩き始める。
約20分掛けて神橋まで上がるのだが、年々きつくなって来ている。
無電柱化の工事を進めていて、だいぶすっきりしてきた。
大谷川。
雪の無い、神橋。
いつもなら通行出来ないくらい雪が積もっていたりするので、この姿には違和感がある。
つまり、それだけ暖冬だという事。
いよいよ、表参道を登る。
息を切らして登ると、勝道上人像が見えてくる。
ここまで雪が無いと言っていたが、上人の背後に少しだけあった。
木陰になるあたりにも、少しだけ…。
今年日光で見た雪は、これだけ。
三仏堂の改修工事が終わり、足場を撤去中。
大護摩堂に行ってお札を返し、中で合掌しながら一息付く。
ここに来ると、とても落ち着くのが分かる。
坂道はきついが、また来年も来ようと思わせる。
それにしても、雨は本降りのまま。
東照宮前。
観光客が来る前に、巡拝を終わらせる。
東照宮。
二荒山神社へ向かう参道。
いつもなら雪が凍って足元を気にしながら歩くが、今年はぬかるみに注意。
午前10時、雨は一向に止む気配は無い。
境内。
丁度、神職が仕事を始める時間。
厳かな雰囲気の中で、参拝する。
大猷院。
今年の巡拝を終えて、日光駅へ戻る。
雨で、山が煙っている。
周辺の山にも、雪は無し。
今年は県道を降りず、もう少し境内の中を歩いてみる。
東照宮へ向かう広い参道に出ると、顕彰碑がある。
これは、日光の警備に当たっていた八王子千人同心を顕彰した石碑。
東照宮が開かれてから明治初年まで、はるばる八王子から交代で任務に就いていた。
戊辰戦争の時、日光山内の戦闘を回避して戦火から守り切ったにも拘らず、八王子に戻るや責任者が『戦わずに逃げた』という理由で自刃するという逸話が書かれている。
戊辰戦争については後で触れる。
更に、先へ進む。
御旅所。
例大祭の時に、使用される。
こんな立て札も。
坂を降りると…。
表参道の手前、神橋の交差点前に出る。
先の顕彰碑の、もう一方の当事者。
ここには旧幕軍を説得して社寺を戦火から守ったのは板垣、というが、後に異論が出ている。
この後、旧幕軍は会津を目指して北上していく。
雨の県道を下って…。
金色のキティちゃんに挨拶して…。
JR日光駅に到着。
宇都宮に戻るために、電車を待っていると…。
『いろは』が来た。
車内。
12時01分発で、宇都宮に戻る…。