根津・千駄木・谷中…そして浅草
5月3日は、池波正太郎氏の26年目の命日。
毎年、池波氏に所縁のある場所を訪ね歩いている。
3月に行った池上、目黒不動尊界隈、佃島等々…。
今年選んだのは、一度歩いてみたかった『谷根千』といわれる地域。
このあたりも、池波小説に度々登場する。
午後12時過ぎ、根津神社からスタート。
丁度つつじ祭りの期間中で、境内は混雑。
並んで観る時間も無いので、境内側から見る。
根津神社は、江戸時代『根津権現』とも呼ばれていて、小説の中でもこの呼び方で登場する。
五代将軍綱吉の時に『権現造』で建立され、山王権現が祀られたが、明治の神仏分離で権現の代わりに大山咋命が祀られている。
お参りする列が長く伸びているので、また日を改めて…。
境内から威勢のいい太鼓の音が響き渡っていたので行ってみると…。
女性だけの和太鼓演奏。
下町は祭りのシーズンが始まる。
根津神社を出て、不忍通りに出て北へ。
この通りの下を千代田線が走っていて、間もなく千駄木駅を通過。
団子坂は、坂の下に団子屋があったから名付けられたという説が有力らしい。
団子坂と言えば、僕は真っ先に江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』を連想する。
不忍通りから路地に入り、谷中銀座へ。
通りは休日の混雑で、店の前には行列が出来ている。
ここで焼き鳥を買って浅草で酒のお供にしようと思ったが、並んで買う時間も無い。
今回は商店街を『ゆうやけだんだん』まで行って往復する。
平日の空いている時に、ゆっくり買い物をしよう。
谷中銀座の入り口にある弁当屋さんで唐揚げを1パック買い、不忍通りに出て西日暮里駅へ。
命日の終着地は、やはり浅草。
言問通りのコンビニでビールを調達し、まずは待乳山聖天に参拝。
そして、池波正太郎先生にご挨拶。
いつものスカイツリーを正面に見る川沿いのベンチに座り…。
谷中銀座で買って来た唐揚げとビールで、池波氏を追悼…。
次回は、三社祭…。