池上本門寺から戸越銀座へ
池上本門寺は、日蓮が没する直前、池上氏館裏の山上に建立した堂宇を日蓮が開堂供養し、『長栄山本門寺』と命名したのが始まり。以来、この寺は日蓮入滅の霊場として『大本山』の一つとされている。
此経難持坂。
加藤清正が寄進したと伝えられる、96段の坂。
ちなみに、鬼平犯科帳の中に、こういう話がある。
池波正太郎は、散歩をしながら作品の構想を練る事を日課にしていた。
『本門寺暮雪』は、長谷川平蔵と凄腕の殺し屋、“凄い奴”と斬り合うのだが、実際に本門寺の前を通った時に発想した話しのようだ。
池波氏はこの階段を見て、長谷川平蔵と“凄い奴”との対決を想像したのかも知れない。
階段を登って…。
仁王門。
境内と祖師堂。
境内はとても広い。
以前来た時、境内のあちこちに猫が多くいた記憶があるが、今回行って見るとほとんど見かけない。
祖師堂に入って合掌し、寺内を歩いてみる。
日蓮上人像。
五重塔。
再び此経難持坂を下りて…。
『本門寺暮雪』では、本門寺近くの茶店で平蔵達が様子を窺うが、今は茶店の代わりに門前そばがある。
ここで鴨南蛮そばを食べて休憩。
2時前に店を出て、東急池上線池上駅まで歩き、次の目的地の戸越銀座へ。
次回は最終回、戸越銀座から浅草へ…。